2009年02月19日

2日目 B「中村。木村。サンタ村。」


すんませんずいぶん更新遅れました!空飛んでました。ドギュア!


前回の続きでサンタ村へ向かうことに。ロヴァニエミの地図には端っこの方に「サンタ村へ」と書いてありましたので、近いかもと思って歩いて向かってみる。歩いてると車道も歩道も真っ白で、どこ歩けばいいか分からなかった。多分車道歩いてた。街を抜けて、大きい道路へ出る。真っ直ぐどこまでも続くような道。まさかあの向こうなのか?

いや、そんなことは無い。近いはずだ。そう思って歩いてると、美術館みたいな建物が。
地図をみると「アルクティクム博物館」だって。1995年にヨーロッパ最優秀博物館に選ばれたらしい。

2日目 B「中村。木村。サンタ村。」まよって1時間くらい無駄にグルグルしてたので、寒さが辛かったので入ってみる。原住民のサーメ人の暮らしが勉強できるみたい。11ユーロくらいだったと思う。高いとは思うけど展示品が多すぎて多分しっかり見てると二時間は余裕に過ぎる。僕はささっと見て1時間くらいで出ました。
建物はモダンで仕掛けもいっぱいの流石最優秀な博物館でした。


さて外へ。もうね、もの凄く寒いのよ。この博物館の周りを探し続けたせいか、くじけたくなったのよ。サンタはどこ。なんかめっちゃビジネスしちゃってるサンタに会いに行って何になるんだろうか。そんな気もしてくるくらい寒かった。もっと勉強してくれば良かった。いやそもそもオーロラの為に来たんだから。サンタなんてただのめでたい紅白のおやじ。そんな知識でいいじゃない。

ひらめいた。どうせ近いんならタクシーで行けばいい!しかしタクシーをどう捕まえてやろう。
ひらめいた。ホテルに戻って呼んでもらえばいい!よし歩け!もう結構今日歩いてる。歩きづらい雪道を踏ん張って、割とすぐホテルへ。

フロントに「taxiiiiiii!」と叫び、まぁ通じたみたいなので、ロビーで待ってるとすぐに来ました。行き先を伝えタクシーは走りだす。走りだして五分。先見たデカイ道路をひたすら真っ直ぐ走る。あれ、意外に遠い。

まだ走る。結構遠い。結局15分走り続け、18ユーロかかりました。歩かなくてよかった。きっと泣いてた。バスで行けばよかったなぁと今は思う。きっと5ユーロ以下。まあとにかく到着です。

ロヴァニエミの街はラップランドの州都でありながらギリギリ北極圏では無くって、このサンタ村が北極圏の境になっています。
建物の中に入って北極圏に来た証明書みたいなのを買ったり、日本に葉書を送ってみたりしました。住所の書き方がよく分からなかったので隣にいたおばさんに聞いたら「オーNAGOYA!」と興奮してきただけでした。ちゃんと届きました。消印可愛い。

サンタはどこかなぁとフラフラしていると隣に日本語を話す夫婦が。ついに見つけた!と思いまして、話をしました。
サンタはどこかとか、フィンランドに仕事で三年住んでただとか、45歳だとか。

最初は仕事で何となく来て、三年住んでいる間にフィンランドの時間のゆっくりさにやられてしまって、ちょいちょい来てるらしく。
フィンランドに関してベテランだった。おかげでこの日以来時間を意識するようになった。確かに。誰を見ても空気を見てもゆっくりしてんの。夜が長いから落ち着くのだろか。

サンタのいる建物へ。待ち時間があるらしく順番待ちのカードを貰ってその間土産見て、時間にまた受付へ。
ドアが開く。ついにサンタのいる部屋へ‥と思ったら中で大行列。1時間くらい待ったかな。もう足は疲れきっててだるかったな。

そして本当に対面。サンタすんげぇ元気。椅子に座ろうとしたら「ヘイ!俺の椅子のひじ掛けに座れ!」と言われたので渋々ひじ掛けに座り、サンタと肩を組み合う感じに。散々質問されて握手いっぱいして。なんか笑顔になっちゃった。やっぱ誰でも笑顔にしちゃうんだろうな。後は物凄く悪い顔した小人が僕らを撮影。サンタとはさよならして写真を購入。25ユーロはしなかった気がする。A4サイズ1枚で買っちゃったので今見ると恥ずかしい。でかい。B6くらいのを5枚ってのもありましたよ。

帰りはバスが良かったけどまだこの時はバスの存在を知らなかったのでインフォメーションのおばさんにタクシーを呼んでもらった。呼ぶだけで3ユーロかかってしまった。

街へ戻って夕食。今日は祥龍(多分)というお店で中華を食べる事に。日本語メニューもあって嬉しかったです。野菜炒めと炒飯を注文。箸もあったし。僕は普段箸の持ち方がおかしいんだけど、ここでは何か他の客に箸の持ち方を見られるのでしっかり持った。米美味しかった。まだ二日目とは思えない程米を欲してました。ビールがうまかったや。

満腹になって、夜の九時くらい。それからはひたすら歩きました。外にいれば見られる気がして。街を抜けるとオウナス川という大きな川。水の方が温かいからだろうか。湯気が出ていて幻想的でした。ホントにあったけぇのかと思って手を入れてみたらやっぱり冷たかった。そのまま歩いてとても大きく綺麗な橋を渡ると一気に静寂。橋の向こう側は音は無いし、光も少ない。民家しかなくて、不審者みたいだったけど、一軒一軒見て歩きました。

ほとんどの家がカーテンを閉めていなくて、家族の風景がたくさん見れた。どこの家もまだツリーがあって、ロウソクを灯していて、絵本を読んでいたり走りまわっていたり。どの家にも幸せがある気がして、窓が映画のスクリーンのようでした。

僕は別に旅人という訳ではないけれど、こういう町並みやインテリアや家族の風景を見て、やっぱり「きれいだ。」と思う。でも当の本人たちはこんなきれいな町で当たり前に暮らしているから、きれいなとこだなんて思ってないかもしれない。だって「どこから来たの?」と言われて「日本」と答えると「素晴らしい国よね」みたいなやりとりが何度もあった。向こうの人も日本を美しいというのだ。僕は首かしげちゃった。もしも僕がバックパッカーで日本が汚くて退屈で世界中に飛び出しちゃったんだとしたら、この窓の向こうを見ていると、こっちの暮らしもしない日本でも暮らしたくない不思議な真ん中の気分だと思う。無いものねだりか。なんだろか。よくわかんないけどさ。大丈夫、僕は汚くても自分の国が大好きだと思うし。

三時間ほど歩いていたけどオーロラは現れずホテルへ帰る。先とは別の大きな橋から帰るとそっちまで行くと川が凍ってた。
明日は朝早く出発だからロヴァニエミとはお別れ。何度も立ち止まりながら帰りました。滑り台も滑ったりしました。寒い。

1時、歩き疲れてすぐに寝る。


2日目 B「中村。木村。サンタ村。」
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2日目 B「中村。木村。サンタ村。」



Posted by QK at 01:23 | Comments(2)
この記事へのコメント
オーロラ関係で検索してこちらへたどり着きました。
旅行した方々からロヴァニエミではオーロラがあまり見えないと聞きましたがやはりみえなかったんですね。。
実際に現地の旅行会社で働いている方にも聞きましたが、本当の所みえたとしてもうっすらとしか見えないみたいです。オーロラ観光地みたいになってはいるようですが・・。
ロヴァニエミのことでも勉強になりました。
Posted by Tie at 2010年02月20日 05:45
一年後のお返事で申し訳ありません。オーロラを観る事ができたでしょうか。また書きますがやはりロヴァニエミではめったに観れないと思います。とても明るいですし。観測を目的とするならもっと北上してサーリセルカまで行くべきです。
この日記もサーリセルカの話になっていきますのでよろしくお願い致します。
Posted by QKQK at 2011年01月20日 00:18
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2日目 B「中村。木村。サンタ村。」
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